炭素繊維ってなにがすごいの?
炭素繊維がはいっているからCFRPはすごいんだ!と、ざっくり思っていらっしゃる方が多いかと思います。
では、炭素繊維にはどのような特性や機能があるかご紹介しましょう。
- 熱伝導性
炭素繊維(CF)にはPAN系とピッチ系がありますが、ピッチ系は銅の2倍!と高いです。しかしCFRPとなってプラスチックとの複合材料になると、熱伝導性は大きく下がります。ピッチ系の熱伝導性がよいことを利用したアイスクリームのスプーンは有名ですね - 熱膨張率
ほぼZERO!つまり熱の変化にたいして伸びたり縮んだりしないのです - 電気伝導性
電気抵抗率は0.001Ω・cmです。これは金属ほどではないけれど電気をとおしやすい材料であるといえます
X線も通します! - 耐熱性
不活性ガス下において、3000度まで使用可能です。
アラミド繊維の使用可能温度が200度、ガラス繊維の温度が480度と比較するととても耐熱性が高いことが分かります。 - 吸水率
吸水率は0.05%です。
これはアラミド繊維の吸水率の1/100です。
まだまだ優れたところはありますよ!
静電気がおきないですとか、もちろん軽くて強いなどもです。
弾性率など力学的特性は、炭素繊維の作られ方(PAN系・ピッチ系)や、使用する炭素繊維の太さなどによりかわります。