軍用機へのCFRPの適用

CFRPは材料として開発されてから比較的早くから航空機にも採用されてきました。

というか、航空機の発達共にCFRPは進化してきました。今回は、軍用航空機への適用事例について紹介します。

下の図は、お借りした図なのですが、日本の自衛隊にも導入されたF-35A(ライトニング)とV-22(オスプレイ)への複合材適用比率を示しています。

F-35A(ライトニング)への複合材適用比率

 

V-22(オスプレイ)への複合材適用比率

 

下のグラフはF-35AとV-22等、軍用航空機への複合材の適用率を示しています。

民間航空機より軍用航空機の方が複合材料の使用時期が早いんです。

複合材料(CFRP)適用比率

 

1970年代前半から使用され始めてるんだね。

そうだよ。一番最初に航空機にCFRPが使われたのが、F-15(イーグル)のスピードブレーキ(エアーブレーキ)なんだ。

へーそれじゃ、もう50年ぐらい前から使われてきたんだね。

でも当時は、まだCFRPは新素材で、使われたのは機体のほんの僅かな部品にすぎなかったんだよ。

戦闘機は少しでも軽くして運動性能を良くしたり、兵器をたくさん積みたいんだ。それに音速を超えるものもあるから、耐熱性が求められる場合もあるんだよ。

その後、どんどん適用が増えてきて、V-22では、何と機体重量の50%以上にもなるんだ。

でも、何だか高そうだね。

その通り。CFRPって元々材料が高いからね。それで、最初は軍用機だけに多く使われてきたんだ。でも、今では民間機にも積極的に使われているんだよ。

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