熱可塑性CFRPの代表的成形法

つくりかたの違いです

射出成形

熱可塑性樹脂にカーボン短繊維を混入させたペレットを,スクリュー内で加熱溶融し,高圧で金型内に注入・固化・冷却後に取出す方法。
金型次第で複雑形状のものも一体で成型できる。サイクルタイムが1-2分と短い。成形設備や金型は高価。 大量生産向け

パソコンの筐体,ボルトなど小型部品

ホットプレス成形

熱可塑性樹脂を含侵したカーボン連続繊維板を予熱し,プレス機内に設置された予熱した上下型に挟み,成形・冷却して固化する板成形法。 加熱装置とプレス機械があれば,比較的容易に成形ができるが,深絞りや複雑形状は難しい。中量・大量生産向け

外装、構造部材、風力発電ブレード

ハイブリッド成形

射出成型とホットプレス成型などを組み合わせた成形法で,オーバーモールド成形とも呼ばれる。 短繊維と連続繊維の特性を組み合わせた.複雑で強度も高い製品を成形できる。中量・大量生産向け

自動車の構造(ピラーなど)

SMC(Sheet Molding Compound)

樹脂、硬化剤、増粘剤など混合の樹脂ペーストをチョップドストランドに含浸・フイルムで被服したシートを加熱・裁断・計量・金型に入れ、加圧加熱硬化させる成形法。 成形サイクルが短く,複雑形状でも成形できる。リブやねじ孔などの複雑会場も同時加工可能。強度は連続繊維よりは劣る。大量生産向け

自動車の外板(ドア部品)など
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